5月21日の日記

2009年5月21日
::: 「夕顔」白洲正子 :::


「西行」「日本のたくみ」に続いて筆者3冊目、入りました。

内容としては、前2冊を合わせた様な…
職人話に古典文学に、と。前に読んだ西行の句がでてきたり、
読書中には珍しく懐かしさを感じた。「日本のたくみ」で
紹介されてた職人さんについても触れられてるし。ただ、
だからといって前2冊の総集編てな訳であなく。前に日記につけた通り
冒頭は2ページのラッシュで時事に触れてあったのが新鮮。

俺の好きだった力士、千代の富士についてだったり…ビートたけし
にも触れていたり。そういった割と身近な話題の手短なのが
かなり読みやすかった。

で、そこからグラデーション。自然・文学・芸能・古典…と
ごく自然に移ろいゆく、テーマ。そして、〆の数編は、なんというか
特に語りかけてくる様な文章だった。力を感じるというか、
プレッシャー?

具体的には…
古事記にあるイザナギ・イザナミの件といった、古典から「死」に
対する古今を見てみたり。
働き者のアマテラスとスサノオに比べ、間に挟まれツクヨミは
何もしないニ○○だけど、だが、それでいい(ニヤリ)…転じて
天皇について。(謎

あとは「昭和」であったり「人間」であったり。

そして、あとがきの日付が平成5年なのが感慨深い。
古典を語り、昭和を懐かしみ、一番語りたかったであろう話題で
〆て、平成。

時間を感じた。
まるで大昔との繋がりを見た様な…


てことで、最後は西行から一句。

心から心に物を思はせて
身を苦しむる我身なりけり

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