5月11日の日記

2010年5月11日
:::微睡みのセフィロト/冲方 丁 :::

4次元に干渉する能力を得た人類と3次元ry…つまり普通の人との
確執をテーマに描かれたSFっぽいの。結構前に書かれたものの
文庫化作品なので、この著者の後の作品に見られるネタがアチコチに
あったりして、デジャブ感じまくりw

まぁ、いわゆる超能力話なんだけど、テーマとなっている確執の焦点が
具体的になっている。超能力者が真っ当に能力を使って経済活動したら
大変なことになるんじゃね?…みたいな。

物語は、一人の人物が超能力によって混断させられる事件が発生するトコから始まる。
混断ってのは能力の名称で、シュレッディングってルビが振られている。
シュレッダー…まぁ細かく斬り刻まれたーって書くとスプラッターだけど、そこは上位次元
の能力での話。なんて表現したらいいのか、CTの輪切りみたいな?
その輪切りが重なりまくって、人の形になってるんだけど映像だから触れられない
みたいな?まぁ、CT輪切りされてしまうことで、その斬られた場所・瞬間で留められ
空中立体映像みたいにされてしまった…って感じか?まず説明しずらいw
なんか触れようとすると砂の城みたいに崩れようとするんだけど、またすぐに元の
形に戻ろうとする、みたいな記述があった気がするけど、伝わってる自身がねぇww
SF、やっかいやなーwwwwwwwwwwwwwww

で、その被害者が4次元知覚人の経済活動を抑制する法案を成立させようとしてた
事から、それが事件の発端では?って展開になって、主人公と即席パートナーが
リバリーヒルズな感じなんですw あぁ説明めんどくせー(マテ

まぁ、設定的と展開的にはSFなんだけど、テーマはシンプルに、持つ者と持たざる者の
共存の模索なんじゃないかなと思った。

これは後のマルドゥック・ヴェロシティなんかにも通じるテーマ。だけど、ヴェロシティが
すごく重くて気持ちが沈みまくってしまうバットエンドだったのに対し、セフィロトはなんか
そこら辺、気楽に読めた。

SF大丈夫な人には、まぁススメられそうな1冊。ほとんどの著書が文庫4冊ってる、
このライト?ノベル作家にして、1冊で完結してるしね。
続編書こうと思えば書けそうなラストだから油断は出来ないけどwww

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